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水質検査

浴槽水・冷却塔水等

項目 納期(営業日) 必要量 備考
レジオネラ属菌
16日
専用容器貸出

培養法

原湯・上湯セット6項目  
浴槽水セット4項目  
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浴槽水・冷却塔水等の水質基準

 項 目 基準 レジオネラ
属菌
原湯・上湯
セット
6項目
浴槽水
セット
4項目
原湯、原水、上り用湯
及び上り用水*1
浴槽水*2
色度 5度以下 -    
濁度 2度以下 5度以下  
pH値 5.8以上8.6以下 -    
有機物等
(過マンガン酸カリウム消費量)
10mg/l以下 25mg/l以下  
大腸菌群 50ml中に検出されないこと 1個/ml以下  
レジオネラ属菌 検出されないこと (10cfu/100ml未満)*3

*1 温泉水又は井戸水を使用するものであるため、この基準により難く、かつ、衛生上危害を生じるおそれがないと知事が認めるときには、色度、濁度、pH値、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)の基準の一部又は全部を適用しないことができる。
「原湯」とは、浴槽の湯を再利用せずに浴槽に直接注入される温水をいう。
「原水」とは、原湯の原料に用いる水及び浴槽の水の温度を調整する目的で、浴槽の水を再利用せずに浴槽に直接注入される水をいう。
「上り用湯」とは、洗い場及びシャワーに備え付けられた湯栓から供給される温水をいう。
「上り用水」とは、洗い場及びシャワーに備え付けられた水栓から供給される水をいう。

*2 温泉水又は井戸水を使用するものであるため、この基準により難く、かつ、衛生上危害を生じるおそれがないときは、濁度、有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) の基準のどちらか又は両方を適用しないことができる。
「浴槽水」とは、浴槽内の湯水をいう。

*3 cfu(Colony Forming Unit)とは細菌検査の結果に使われる単位で、培地で培養した菌が形成する集団(コロニー)の数を表します。
「検出されないこと(10cfu/100ml未満)」は、検査においての検出下限値が10cfu/100mlであるため、このような表示となります。

レジオネラ症

レジオネラ症とは?

 レジオネラ症が独立疾患として最初に認識されたのは、1976年夏のことでした。米国フィラデルフィアのベルビュー・ホテルで、在郷軍人会ペンシルバニア州支部総会が開催された時、同州各地から参加した会員の221名が、帰郷後に原因不明の重症肺炎を発病し、そのうち34名が死亡しました。
この重症肺炎は、米国疾病予防センター(CDC)の精力的な調査により独立疾患と認められ、在郷軍人会(The Legion)にちなんで、在郷軍人病(Legionnaires’disease)と呼ばれました。半年に及ぶ研究の結果、新しい病原菌が発見され、Legionella pneumophilaと命名されました。その後、レジオネラ症には、肺炎型だけでなくインフルエンザのような熱性疾患型があることが、1965年のミシガン州ポンティアック衛生局庁舎内の集団発生にまでさかのぼって判明し、この病型をポンティアック熱と呼ぶようになりました。
レジオネラ肺炎にかかると、悪寒、高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛などが起こり、呼吸器症状として痰の少ない咳、少量の粘性痰、胸痛・呼吸困難などが現れ、症状は日を追って重くなっていきます。 腹痛、水溶性下痢、意識障害、歩行障害を伴う場合もあります。潜伏期間は、通常1週間前後です。
1999年4月に施行された、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(いわゆる感染症法)においては、レジオネラ症は全数把握の4類感染症に分類され、診断した医師は1週間以内にその情報を最寄りの保健所に届けることが義務づけられました。

レジオネラの感染源及び感染ルート

通常、レジオネラ肺炎は、レジオネラ属菌を包んだ直径5μm以下のエアロゾルを吸入することにより起こる気道感染症です。レジオネラ属菌は本来、環境細菌であり、土壌、河川、湖沼などの自然環境に生息していますが、一般にその菌数は少ないと考えられます。冷却塔水、循環式浴槽水など水温20℃以上の人工環境水では、アメーバ、繊毛虫など細菌を餌とする原生動物が生息しています。これらの細胞に取り込まれたレジオネラ属菌は、死滅することなく細胞内で増殖することができます。その菌数は、通常、水100mLあたり10〜100個、多い時は1,000,000個に達します。
レジオネラ肺炎は健常者もかかりますが、糖尿病患者、慢性呼吸器疾患者、免疫不全者、高齢者、幼弱者、大酒家や多量喫煙者は罹りやすい傾向があります。土木・粉塵作業、園芸作業、旅行との関連も指摘されています。海外におけるレジオネラ集団感染の事例としては、この菌に汚染された冷却塔水から発生したエアロゾルが感染源であったケースが最も多く報告されています。レジオネラ属菌に汚染された循環式浴槽水、シャワー、ホテルのロビーの噴水、洗車、野菜への噴霧水のエアロゾル吸入、浴槽内で溺れて汚染水を呼吸器に吸い込んだ時などに感染・発病した事例が報告されています。レジオネラ感染症は基本的に肺炎ですが、汚染水の直接接触で外傷が化膿し、皮膚膿瘍になったり、温泉の水を毎日飲んで発症した事例もあります。
ただし、患者との接触によって感染したという報告はありませんので、患者を隔離する必要はありません。レジオネラ属菌は自然界に普通に存在し、冷却塔水や給湯水、加湿器、噴水等に混入し、増殖します。健康な成人が発症する事はまれですが、乳幼児や高齢者・病人などの免疫力が低下している人がレジオネラ菌の存在する水をエアロゾル(微小なの粒子)として吸い込むとレジオネラ肺炎を発症する場合があります。

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